人生の相棒~運命の人は突然に現れる~
「い、痛い!」

陣痛が襲ってきた。

突然叫んだ私に、孝太は驚いたと言うように握っていた手を離した。

「えっ…あ、亜月!?」

孝太はオロオロとしている。

「せ、先生を呼んで…!

な、ナースコールをして…!」

もう何をすればいいのか、何がどうすればいいのかわからない。

何とか呼吸法を思い出して、それに集中する…けれど、陣痛が襲ってくる。

「うっ…い、痛い…!」

「亜月…!」

孝太は先ほどと同じように私の手を握ってきた。

「孝太、私…」

「うん、わかってる…。

俺、待ってるから…」

孝太は返事をすると、
「絶対に家族になろう」
と、言った。

病室に主治医の先生と看護師さんが入ってきた。
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