人生の相棒~運命の人は突然に現れる~
それから、4時間後。

「産まれましたよ!」

無事に我が子が産まれた。

体重は3000グラムの男の子だ。

「よかった…!」

産まれたばかりの我が子と無事に出産を終えた私に、孝太は声をあげて泣いたのだった。

その翌日に絹子さんが病室を訪ねてきた。

「亜月!」

ここまで走ってきたのだろう、絹子さんははあはあと息を切らしていた。

「絹子さん…」

私と孝太は彼女の名前を呼んだ。

「おめでとう、亜月…。

お疲れ様、よく頑張った…」

絹子さんはホッとしたように笑った後で涙を流した。

孝太が差し出したティッシュで涙を拭くと、
「この子の名前はどうするか決めたの?」

ベッドですやすやと眠っている我が子の顔を見ながら、絹子さんは聞いた。
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