人生の相棒~運命の人は突然に現れる~
仕事を終えて会社を後にすると、先に自宅へと足を向かわせた。

着替えを済ませると、トートバッグに下着とパジャマと歯ブラシとスキンケアセットを入れて自宅を後にすると、絹子さんの家へと向かった。

「こんばんわー」

「いらっしゃーい」

絹子さんが玄関まで迎えにきてくれた。

抗がん剤治療も無事に終わり、その副作用のせいで抜けてしまっていた髪の毛も生えて、今はベリーショートになっていた。

やつれてしまっていた躰も元に戻って元気に毎日を過ごしているその姿に、私はホッと胸をなで下ろした。

「晩ご飯、もうできてるから」

「はい、わかりましたー」

靴を脱いでリビングにトートバッグを置くと、洗面所に足を向かわせて手を洗った。
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