人生の相棒～運命の人は突然に現れる～

「ーー…さん、萱島さん！」

肩をたたかれて私は目を開けた。

「えっ、あっ…な、何でしょうか？」

私の後ろに経理部の羽村さんが声をかけてきたと言うことに気づいた。

「これ、計算が間違っているそうですよ」

そう言って書類を渡してきた彼女に、
「あっ、すみません…」
と、言ってから書類を受け取った。

私が書類を受け取ったことを確認すると、羽村さんはその場から立ち去った。

「あっ、本当だ…」

書類を確認すると、確かに計算間違いをしているところがあった。

それにしても、
「眠いなあ…」
と、私は呟いた。

ここ最近の私はひどい睡魔と躰のダルさに悩まされていた。

昨日は帰ってきてからすぐに寝て朝の７時に起きて…単純に計算しても１０時間近くは眠ったはずなのに、眠くて仕方がなかった。