人生の相棒～運命の人は突然に現れる～

約束の時間が近づいてきたので、私は家を出た。

「いい天気だなあ」

こんな日はのんびりと日向ぼっこをしながら読書を楽しみたいものだ。

そんなことを思いながら、いつもの産婦人科医に到着した。

そこで検査を受けると、産婦人科医を後にした。

お腹の中の赤ちゃんはすくすくと、元気に育っている。

「よかった…」

日に日に大きくなるお腹に、私はフフッと笑った。

お腹の子の性別は、どっちなんだろう？

それがわかるのはまだ先のことだけど、楽しみで仕方がなかった。

男の子でも女の子でも、元気に生まれてきてくれたらそれでいいんだけど。

温かい日差しの中を歩きながら思っていたら、
「――アツキちゃん！」

その声に、名前を呼ばれた。