人生の相棒～運命の人は突然に現れる～
「ＳＮＳを駆使して探し出して、マネージャーに無理を言って今日だけ休みにしてもらってアツキちゃんを迎えにここへきたんだ」

「そうだったんだ…」

そう呟いた私に、
「アツキちゃんに会えただけでも嬉しかったのに…そのうえ、君に俺との赤ちゃんができたことも嬉しかった」
と、孝太は言った。

「迷惑だと思ってない…？」

そう聞いた私に、
「心の底から嬉しいと思ってる。

アツキちゃんと我が子に会えて、俺はとても嬉しいよ」

孝太が答えたその瞬間、私の目から涙がこぼれ落ちた。

「ーー私も…孝太に会えて、嬉しい…」

忘れていると思ってた。

思い出にしようと思ってた。

でも孝太は私を探して、私に会いにきてくれた。

これは、私が見ている都合のいい夢じゃない。
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