人生の相棒~運命の人は突然に現れる~
「絹子さん、お願いします!」

孝太と一緒にいたい。

孝太と家族になりたい。

その一心で、私は絹子さんに言った。

「2人共、顔をあげなさい」

絹子さんに言われて、私たちは下げていた頭をあげた。

「私は2人のことに反対していないわ。

あなたたちがそれほどまでに覚悟していることはわかったわ」

「じゃあ…?」

「あなたたちに賛成している、あなたたちのことを認めます」

絹子さんからの返事に、
「ありがとうございます!」

私たちはまた頭を下げた。

「これから先がどうなるのか私にはわからないけれど、あなたたちが真剣に思いあって真剣に愛しあっているのはわかったわ。

だから、あなたは亜月のために努力をしたんでしょう?」

絹子さんに声をかけられて、
「はい」
と、孝太は返事をした。
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