人生の相棒~運命の人は突然に現れる~
「私が言うことは、ただ1つ」

絹子さんはそこで言葉を区切ると、
「幸せになりなさい」
と、言った。

「はい、ありがとうございます」

私たちは声をそろえて、絹子さんにお礼を言った。

絹子さんは微笑むと、
「さて、もうそろそろで夕飯にしましょうか。

京橋さん、今日はお泊りになられるんですよね?」
と、言った。

「はい、明日の朝に始発の新幹線に乗って帰る予定です」

孝太は言った。

「亜月、来客用のふとんをあなたの部屋に出していいかしら?

お互いにまだ話足りないことがあると思うし、部屋は一緒でいいわよね?」

「えっ…ああ、うん…」

部屋は一緒と言われて驚いたけれど、今さら戸惑う必要はないか。

と言うか、お互いの裸を見せあった仲である。
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