人生の相棒～運命の人は突然に現れる～
「家族のために頑張る亜月が素敵に思ったから、家族を大切にしてる亜月を好きになったんだ」

「孝太…」

あの日の出会いで、そんなことを思ってくれていたんだ…。

「亜月」

名前を呼ばれたのと同時に、孝太が私の目の前にいることに気づいた。

孝太は私の手を握ると、
「俺、頑張るから。

今までもそうだったけど、これから先も頑張るから。

仕事も頑張るし…それ以上に、家族を大切にする」
と、言った。

「うん…」

私は首を縦に振ってうなずくと、握っているその手に自分の手を重ねた。

「私も頑張る…」

そう返事をした私を孝太は抱きしめてきた。

孝太とならば一緒にやって行ける。

これから先の困難も彼と一緒ならば乗り越えて行くことができると、そう思った。
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