人生の相棒~運命の人は突然に現れる~
「絹子さん、私…」

「亜月、落ち着いて」

絹子さんは私の背中を擦った。

「もしかしたら、何かの間違いだって言う可能性があるわ。

それに」

「それに?」

「相手の男の人って、本当に彼なのかしら?

何かちょっと大きいような気がするんだけど…」

「それは、写真の問題じゃないかな…」

信じたくない、間違いだと思いたい。

「ごめんね、こんなのを見せちゃって…。

明日、羽村さんに返しておくから」

絹子さんは週刊誌を閉じると、カバンの中に入れた。

「えっ、羽村さん?」

思わず聞き返したら、
「これ、羽村さんから借りたものなのよ」
と、絹子さんは答えた。

羽村さんってこんなのを読むんだ…と、私はそんなことを思った。
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