人生の相棒~運命の人は突然に現れる~
籍を入れる話はしたけれど、日にちの方はまだ決まっていない。

昨日は岸里さんとマネージャーさんに話をしたばかりである。

「ねえ、それってつまり…」

「誰かが勝手に俺との婚姻届を出した…って言うことだよ」

「ーーッ…」

足元がふらついたのがわかった。

それに気づいた絹子さんが私の躰を支えた。

「えっ、何で…?」

そう聞いた私の声は、まるで呟いているようだった。

「それは、俺にもよくわからない。

先ほど事務所にこのことを話して、事務所の顧問弁護士に相談して…」

そう説明している孝太の様子からして見ると、今日1日はその対応に追われてて仕事どころじゃなかったみたいだ。

「こ…孝太、大丈夫?」

自分も疲れているのに電話をしてくれた孝太に声をかけた。
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