クールな御曹司は傷心令嬢を溺愛で包む~運命に抗いたかったけど、この最愛婚は想定外です~
「なにより、潮堂の羊羹を一緒に食べられる人ができてすごく嬉しいわ。今度はあの子に内緒で、二人で緑風庵にも行きましょうね」
「はい…ぜひ」
と、笑顔を交し合ったところで、雅己さんが戻ってきた。
「悪い、取引先からも電話が来て長引いてしまって」
「さて、私はそろそろ帰るわね」
急に立ち上がったお母様に、雅己さんは驚く。
「え、もう帰るのか?」
「もう十分に用は済みました」
「まだもう少しゆっくりされても…」
と引き留める私に、お母様は笑顔を向けた。
「せっかくの二人きりの朝をいつまでも邪魔するわけにはいかないわ」
すたすたと玄関に行って草履を履くと、
「見送りもここまでで結構よ。じゃあね、芽衣子さん」
と私に手を振って、お母様はさっさと出て行った。
「はい…ぜひ」
と、笑顔を交し合ったところで、雅己さんが戻ってきた。
「悪い、取引先からも電話が来て長引いてしまって」
「さて、私はそろそろ帰るわね」
急に立ち上がったお母様に、雅己さんは驚く。
「え、もう帰るのか?」
「もう十分に用は済みました」
「まだもう少しゆっくりされても…」
と引き留める私に、お母様は笑顔を向けた。
「せっかくの二人きりの朝をいつまでも邪魔するわけにはいかないわ」
すたすたと玄関に行って草履を履くと、
「見送りもここまでで結構よ。じゃあね、芽衣子さん」
と私に手を振って、お母様はさっさと出て行った。