追体験アプリ
☆☆☆
体育館裏は相変わらずジメジメしていて肌に触る空気が違った。
「どこに行くんだよ」
そんな声が聞こえてきたので一瞬旭かと思った。
旭が私と多美子のピンチに気がついて助けに来てくれたんだと思った。
でも違った。
振り向いたときにそこに立っていたのは太一だったのだ。
太一は相変わらず何を考えているのかわからない、力のない顔をしている。
「別に」
「僕が一緒に行く」
「来なくていい!」
イライラしてつい罵倒してしまう。
どうして太一はこうも人をイラつかせるんだろう。
そういう人ってときどきいる。
太一がまさにそのタイプだった。
体育館裏は相変わらずジメジメしていて肌に触る空気が違った。
「どこに行くんだよ」
そんな声が聞こえてきたので一瞬旭かと思った。
旭が私と多美子のピンチに気がついて助けに来てくれたんだと思った。
でも違った。
振り向いたときにそこに立っていたのは太一だったのだ。
太一は相変わらず何を考えているのかわからない、力のない顔をしている。
「別に」
「僕が一緒に行く」
「来なくていい!」
イライラしてつい罵倒してしまう。
どうして太一はこうも人をイラつかせるんだろう。
そういう人ってときどきいる。
太一がまさにそのタイプだった。