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更に目を凝らしてソレを見ていたとき、不意に流れ星なら願い事をかけないといけないという考えた浮かんできた。


みんな知っている願いのかけ方。


流れ星が落ちるまでに同じ願いを3度唱えること。


黒いソレが流れ星なのかどうかはわからない。


だけどこれだけゆっくり流れているから、願いことをかけるチャンスだと思った。


私はクリスチャンのように両手を胸の前でくみ、黒い星を見上げた。


「あいつらに復讐できますように、あいつらに復讐できますように、あいつらに復讐できますように」


少し長い文章だったけれど、十分に唱えるだけの時間があった。


そして黒い星はゆっくりと夜空の彼方へ消えていったのだった。
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