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ナンパスポット
多美子のことを太一に任せた私はひとりで駅裏の路地へと向かっていた。
この辺はナンパスポットとして知られていて、その実は援助交際をしたい女の子たちが集まっているという噂だ。
もちろんこんな場所に来るのは初めてのことだった。
しかもこんなに日の高い時間帯に一人きりで。
緊張しながら歩いていると制服姿の女の子たち数人の姿をみかけた。
みんななにをするでもなく、壁にもたれかかっていたり座り込んでおしゃえべりをしている。
時々スーツを来たサラリーマン風の男がそんな女の子たちに声をかけて、数回会話をした後2人で肩を並べてどこかへ消えていく。
そんな光景が当たり前に存在していた。
私は彼女たちと同じように壁によりかかり、スマホを見ているフリをした。
本当にゲームでもしようかと起動してみたけれど、緊張してしまって集中できず、結局すぐに画面から消してしまった。
10分ほどそうしていたとき靴音が近づいてきたかと思うと私の目の前で止まった。
ハッと息を飲み、顔を上げる。
目の前に立っていたのは30代くらいの男性で、紺色のスーツをパリッと着こなしている。
見る限り仕事のできる男という雰囲気だ。
この辺はナンパスポットとして知られていて、その実は援助交際をしたい女の子たちが集まっているという噂だ。
もちろんこんな場所に来るのは初めてのことだった。
しかもこんなに日の高い時間帯に一人きりで。
緊張しながら歩いていると制服姿の女の子たち数人の姿をみかけた。
みんななにをするでもなく、壁にもたれかかっていたり座り込んでおしゃえべりをしている。
時々スーツを来たサラリーマン風の男がそんな女の子たちに声をかけて、数回会話をした後2人で肩を並べてどこかへ消えていく。
そんな光景が当たり前に存在していた。
私は彼女たちと同じように壁によりかかり、スマホを見ているフリをした。
本当にゲームでもしようかと起動してみたけれど、緊張してしまって集中できず、結局すぐに画面から消してしまった。
10分ほどそうしていたとき靴音が近づいてきたかと思うと私の目の前で止まった。
ハッと息を飲み、顔を上げる。
目の前に立っていたのは30代くらいの男性で、紺色のスーツをパリッと着こなしている。
見る限り仕事のできる男という雰囲気だ。