追体験アプリ
部屋を番号を選んで細い階段を上がり、初めて入ったホテルの一室はほとんどベッドに占領されていた。
手前に脱衣所やトイレ、お風呂があり、奥がワンルーム。
中央のキングサイズのベッドにはハートのクッションが4つも置かれていて、壁掛けのテレビは何インチかわからないくらいに大きい。
「どうしたの? もしかしてホテル初めて?」
私があまりにキョロキョロと部屋の中を見ていたので男性がそう聞いてきた。
「そ、そんなことないです」
思わず敬語で返してしまった。
こういうことをする子はホテルでもなんでも、慣れていないといけない。
「緊張しないで、食べ物でも注文してて。シャワーを浴びてくるから」
男はそう言うとメニューを私に手渡して、自分はシャワールームへと向かっていった。
しばらく待つと水音が聞こえてきたので私はメニューをベッドに放り投げて出口へと急いだ。
もちろん援助交際なんてする気はない。
これは復讐のひとつだ。
大急ぎで外へ飛び出してホテル街から逃げ出す。
それでも後ろからさっきの男が追いかけてきそうな気がして、家まで足を緩めることはなかったのだった。
手前に脱衣所やトイレ、お風呂があり、奥がワンルーム。
中央のキングサイズのベッドにはハートのクッションが4つも置かれていて、壁掛けのテレビは何インチかわからないくらいに大きい。
「どうしたの? もしかしてホテル初めて?」
私があまりにキョロキョロと部屋の中を見ていたので男性がそう聞いてきた。
「そ、そんなことないです」
思わず敬語で返してしまった。
こういうことをする子はホテルでもなんでも、慣れていないといけない。
「緊張しないで、食べ物でも注文してて。シャワーを浴びてくるから」
男はそう言うとメニューを私に手渡して、自分はシャワールームへと向かっていった。
しばらく待つと水音が聞こえてきたので私はメニューをベッドに放り投げて出口へと急いだ。
もちろん援助交際なんてする気はない。
これは復讐のひとつだ。
大急ぎで外へ飛び出してホテル街から逃げ出す。
それでも後ろからさっきの男が追いかけてきそうな気がして、家まで足を緩めることはなかったのだった。