追体験アプリ
☆☆☆

別れた彼氏が隣の席にいる気まずさを初めて体感した。


時々視界に入ってくる旭のことが気になって仕方ない。


今はもう教科書も全部揃っているから私に声をかけてくることもないけれど、旭が私のことをどう思っているのか気になった。


なんの前触れもなく突然別れを切り出してきた私のことを最低女だと思っているかもしれない。


だけど時々視線がぶつかったときの旭は優しくて、笑顔をみせてくれる。


その笑みを見ていると胸がギュッと痛くなった。


早く復讐を終えよう。


それで、もう一度旭とやり直したかった。


今度は私から告白をすることも、もう決めていた。


そんためにはやらなきゃいけないことがある。


休憩時間に入り、私はトイレの個室に入っていた。
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