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クラス内は動揺でざわめき、みんなが真純のことを異質なものを見るように見つめる。




「止めて……誰か」


真純の小さな悲鳴がカッターが机に突き刺さる音にかき消されてしまう。


「カッターナイフを離しなさい!」


先生が怒鳴ったそのときだった。


真純はカッターを左手に持ち替えると、そのまま右手の甲へ突き刺したのだ。


「ギュアアアア!!」


断末魔のような真純の悲鳴。


あまりの衝撃に教室から逃げ出していく生徒たち。


そんな中私は真純の行動を凝視していた。


真純は手の甲に突き立てたカッターナイフを躊躇することなく横へ引いたのだ。


途端に傷口が広がり、少し遅れて大量の血が溢れ出してきた。


「真純やめて!!」


夕里子が悲鳴を上げて、真純はその場に倒れ込んだのだった。
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