追体験アプリ
「もう、どうなってんの」
別に、私に連絡してくるような友人は1人もいないからスマホが使えなくても問題はない。
だけどひとりぼっちの昼休憩とか、暇を持て余すことが多い私にとってスマホゲームは救いでもあった。
それが使えないとなると漫画を持っていくか、文庫本を持っていくか。
考えていると画面上に表示されている文字が視界に入った。
そこには赤い文字で『追体験アプリ』と書かれていて、その下にはアプリの説明が書かれているのがわかった。
「追体験?」
首をかしげてベッドに座り直した。
こんなアプリをダウンロードした覚えはない。
いくら寝ぼけていたとしても、勝手にアプリをダウンロードするとも思えないし。
相変わらず画面も切り替わらないままなので、説明を読んでみることにした。
・このアプリは自分の経験を他人に体験させることができます。
「自分の体験を他人に……?」
・まず、アプリに相手の名前を入力します。
・いつ、どの時間にたいけんをしたことを追体験させたいか記入します。
・数日以内に相手に追体験を実行します。
別に、私に連絡してくるような友人は1人もいないからスマホが使えなくても問題はない。
だけどひとりぼっちの昼休憩とか、暇を持て余すことが多い私にとってスマホゲームは救いでもあった。
それが使えないとなると漫画を持っていくか、文庫本を持っていくか。
考えていると画面上に表示されている文字が視界に入った。
そこには赤い文字で『追体験アプリ』と書かれていて、その下にはアプリの説明が書かれているのがわかった。
「追体験?」
首をかしげてベッドに座り直した。
こんなアプリをダウンロードした覚えはない。
いくら寝ぼけていたとしても、勝手にアプリをダウンロードするとも思えないし。
相変わらず画面も切り替わらないままなので、説明を読んでみることにした。
・このアプリは自分の経験を他人に体験させることができます。
「自分の体験を他人に……?」
・まず、アプリに相手の名前を入力します。
・いつ、どの時間にたいけんをしたことを追体験させたいか記入します。
・数日以内に相手に追体験を実行します。