追体験アプリ
☆☆☆

警察のお世話になるのは少し面倒だったけれど、仕方がない。


両親も呼ばれ、状況説明をする。


私はできるだけ女性の立場が悪くならないように、警察に説明した。


それが終わったら今度は病院だ。


先に病院に行かせてくれなかったことに腹を立てながらも事故現場から近い総合病院へと向かった。


「本当にもう交通事故だなんて、心臓が潰れるかと思ったわよ」


お母さんは大げさではなくそう言って、自分の胸を抑えている。


簡単な検査が終わって骨折も何もないということで、レントゲンやCTを取ることもなく待合室へと戻ってきていた。


大丈夫だと思うけど、もしこれから症状がでるようだったらまた来てくださいと言われて、シップだけ処方された。
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