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願いを~太一サイド~
真純、由希、夕里子に続いて有紗までも……。
有紗の葬儀を終えた後、僕は制服姿のまま呆然と自室に座り込んでいた。
葬儀は昼には終わっていたのに、気がつけば外はすでに暗くなっていた。
今までずっと床に座り込んでいたようで、立ち上がると足が痛かった。
「結局なにもわからないままだった」
窓際へ立ってつぶやく。
有紗の周りでなにかがあったことは確実だと思う。
有紗をイジメていた3人ばかりに不幸が降り注ぎ、最終的には死んでしまったのだから。
だけど有紗は僕になにも教えてくれなかった。
僕はもともと有紗に疎まれていたからそれは仕方がないのかもしれない。
それでも、もし一人で復讐をしているとすればとても危険だ。
バレたときにあの3人がどう動き出すかわからないから。
「有紗の力になりたかったのに」
でも、それでもできなかった。
有紗は3人のあとを追いかけるようにいってしまった。
滲んできた涙を手の甲でぬぐい、窓の外を眺める。
そこには深い深い闇が広がっていた。
普段はついている街灯も今日は消えて、家の窓からの明かりも漏れていない。
空を見上げてみると星も月も見えなかった。
こんなに暗い夜、初めてだ。
有紗の葬儀を終えた後、僕は制服姿のまま呆然と自室に座り込んでいた。
葬儀は昼には終わっていたのに、気がつけば外はすでに暗くなっていた。
今までずっと床に座り込んでいたようで、立ち上がると足が痛かった。
「結局なにもわからないままだった」
窓際へ立ってつぶやく。
有紗の周りでなにかがあったことは確実だと思う。
有紗をイジメていた3人ばかりに不幸が降り注ぎ、最終的には死んでしまったのだから。
だけど有紗は僕になにも教えてくれなかった。
僕はもともと有紗に疎まれていたからそれは仕方がないのかもしれない。
それでも、もし一人で復讐をしているとすればとても危険だ。
バレたときにあの3人がどう動き出すかわからないから。
「有紗の力になりたかったのに」
でも、それでもできなかった。
有紗は3人のあとを追いかけるようにいってしまった。
滲んできた涙を手の甲でぬぐい、窓の外を眺める。
そこには深い深い闇が広がっていた。
普段はついている街灯も今日は消えて、家の窓からの明かりも漏れていない。
空を見上げてみると星も月も見えなかった。
こんなに暗い夜、初めてだ。