追体験アプリ
☆☆☆
午前中は難なく過ごすことができたのに、午後からはとても長く感じられた。
授業を受けている間に背中になにかがコツコツとぶつかる感覚がして振り向くと、夕里子たちの含み笑いの顔が見えた。
ついで自分の足元へ視線を落とすとたくさんの消しカスが転がっている。
「背中の真ん中に当てたら50点。上か下だと20点。頭にあたったら100点ね」
そんな声が聞こえてきたけれど、聞こえなかったフリをして黒板へ顔を戻した。
その授業中、私はずっと後頭部になにかをぶつけられる感触があって、3人分の小さな笑い声が聞こえてきて、そして授業は当たり前のように進んでいった。
午前中は難なく過ごすことができたのに、午後からはとても長く感じられた。
授業を受けている間に背中になにかがコツコツとぶつかる感覚がして振り向くと、夕里子たちの含み笑いの顔が見えた。
ついで自分の足元へ視線を落とすとたくさんの消しカスが転がっている。
「背中の真ん中に当てたら50点。上か下だと20点。頭にあたったら100点ね」
そんな声が聞こえてきたけれど、聞こえなかったフリをして黒板へ顔を戻した。
その授業中、私はずっと後頭部になにかをぶつけられる感触があって、3人分の小さな笑い声が聞こえてきて、そして授業は当たり前のように進んでいった。