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☆☆☆

この日、由希は時々先生に呼ばれて教室から出ていったり、警察の人に説明したるするために度々席を外していた。


残されている夕里子と真純も由希のことが気になるのか、やけに静かな日となった。


「きっと罰が当たったんだ」


放課後になり、帰ろうとしたところ太一が声をかけてきた。


瞬間身を固くして警戒し、周囲をうかがう。


幸いにも夕里子たち3人はすでに帰ったあとだった。


今朝あんなことがあったから、今日はまっすぐに帰っていったのだろう。


「なにが?」


私は威嚇するように低い声で聞く。


「由希のことだよ。昨日あんなことをしたからだ」


私は太一から視線をそらした。


そんな話のために呼び止めたのかと、内心苛立つ。


こうして会話しているところはクラスメートたちに見られるのも嫌だった。


どんなところからあの3人へと情報が伝わるかわからないのだから。


「あっそ」


私はそっけなく返事をして教室を出ると、太一から逃げるようにして早足になったのだった。
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