追体験アプリ
「ちょっとなにしてんの夕里子」


真純がため息交じりに言う。


「だって、急に足になにかが……」


そう言いながら自分の足元を確認するが、そこにはなにもない。


夕里子は眉を寄せ、首をかしげている。


「もう、さっさと掃除してよね」


迷惑そうな声で真純に急かされ、夕里子はしかめっ面をしたまま立ち上がったのだった。
< 38 / 170 >

この作品をシェア

pagetop