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そんなか弱い声が聞こえてきて3人が足を止めた。


同時に私は聞き覚えのある声に目を見開く。


そんな、嘘でしょう。


もう終わったのにこんなタイミングで来るなんて。


自分の顔からサッと血の気が引いていく音が聞こえてきた。


すべてが終わった安堵感は消え去り、またたく間にさきほどまでの緊張感が戻ってきて背中に汗が流れていく。


「ギャハハハハハ!!」


由希の笑い声が聞こえてきて、それにつられるように他の2人も笑う。


さっきまでクールにきめていた真純さえも、今はお腹を抱えて笑っている。


3人の向こう側には1人の男子生徒の姿が見えていた。


ヒョロリと背が高くて細い手足。


黒縁眼鏡の奥の目は笑われてしまったことで行き場をなくしたように周囲を見回している。


「や、やめろよ」


声も震えてきていた。


恐いわけではないと思う。


ただ、3人の反応に戸惑っているのはわかった。
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