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私も男たちに続いて路地へ入ってみると、そこはひと気がなく薄暗い道だった。


夕里子と由希は元の大通りへ戻ろうとして体を反転させたが、そこには男2人が立ちはだかる。


私は電信柱に身を隠して展開を見守った。


「無視してんじゃねぇよブス!」


赤い髪の毛の男が怒鳴り、由希の体を突き飛ばした。


突き飛ばされた由希は一度壁にぶつかり、コンクリートに転がった。


「由希!」


夕里子が慌てて駆け寄ろうとしたところ、背の高い金髪がその腕を掴んで引き倒した。


夕里子が倒れ込むと同時に金髪の男は太ももを踏みつける。


更に赤い髪の男が由希の手を踏みにじり始めた。


2人は痛みにうめき声を上げ、目に涙をため始める。


「お前らみたいなブス誰が相手にするかよ」


男はさんざん2人を踏みつけにしたあと、ペッと唾を吐いてその場を後にしたのだった。
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