追体験アプリ
☆☆☆
楽しい休日はあっという間に終わり、また登校日がやってきていた。
だけど今日は以前までとは違って体が軽く感じられた。
それもきっと多美子のおかげだと思う。
だけど根本的なことはなにも変わっていない。
私のイジメは終わったわけじゃなくて、エスカレートしている。
楽しいことがあった後だから、普段のイジメに心が折れてしまうかもしれない。
それでもこうして学校へ向かうことができるのは、やっぱり多美子のおかげだった。
「有紗おはよう!」
教室へ入ると多美子がまっさきに声をかけてくれる。
それに釣られるようにして数人のクラスメートも私に挨拶をしてくれた。
「水族館面白かったねぇ」
「本当だね。また今度行こうね」
互いにお揃いて買ったシロイルカのキーホルダーをカバンに付けている。
誰かとおそろいのものを身につけるのも随分と久しぶりなことだった。
「ねぇ多美子……と、井村さん」
多美子の友達が慌てた様子で教室内に入ってきて、私と多美子を交互に見つめた。
「どうしたの?」
多美子が聞くと、その子は気を取り直したように多美子へ向き直る。
楽しい休日はあっという間に終わり、また登校日がやってきていた。
だけど今日は以前までとは違って体が軽く感じられた。
それもきっと多美子のおかげだと思う。
だけど根本的なことはなにも変わっていない。
私のイジメは終わったわけじゃなくて、エスカレートしている。
楽しいことがあった後だから、普段のイジメに心が折れてしまうかもしれない。
それでもこうして学校へ向かうことができるのは、やっぱり多美子のおかげだった。
「有紗おはよう!」
教室へ入ると多美子がまっさきに声をかけてくれる。
それに釣られるようにして数人のクラスメートも私に挨拶をしてくれた。
「水族館面白かったねぇ」
「本当だね。また今度行こうね」
互いにお揃いて買ったシロイルカのキーホルダーをカバンに付けている。
誰かとおそろいのものを身につけるのも随分と久しぶりなことだった。
「ねぇ多美子……と、井村さん」
多美子の友達が慌てた様子で教室内に入ってきて、私と多美子を交互に見つめた。
「どうしたの?」
多美子が聞くと、その子は気を取り直したように多美子へ向き直る。