優しさで花を咲かせたら。

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次の日。


朝学校に行くと、クラスの前が大変な騒ぎになっていた。




「キャー、絶対こっちにウインクしたよね??!」
「ずっと無表情でクールなのに、こっそり甘々だわ〜」
「ファンクラブ作るわ、あとで全員1年C組きて」
「「「絶対行く」」」




…誰のことを言ってるんだろう。




「優馬君っていうらしいよ!!」
「うわ、名前までかっこいい…」
「しかも古川財閥の長男らしいよ」
「結婚したら利益ヤバそう」



…古川優馬か……。


なんとなく噂に聞いたことはあったけど…。
一応、顔だけ見ておこう、かな。



…といっても、クラスメイトだから嫌でも顔を合わせるのだけれど。





「花蓮、教室入ろ」


イケメンとか、男だとか、そういうのに全く興味のない椎那で助かる。




「本当にそういうとこ、いいわ」

来夢的には、浮気を絶対にしないから、って理由でいいらしいけど。




私的には、巻き込まれることがないから、いいかな。




「うん、入るの難しそうだけど…まぁ、行ける、よね。」