Letter - 大切な人 -
第二章 部活
入学から約一週間ほどが経ったある日。
その日も空は青々としており、雲一つない晴天。
学校特有のざわめきが教室中を、廊下を、学校全体を包み込んでいた午後の授業の合間。
部活動の見学が始まったのもこのざわめきを増やしている要因のひとつとなっていることだろう。
そんな慣れ親しんだざわめきの中、美利は体育会系の部活動に入ろうとしていた。
数日前のHRで貰った薄茶掛かったプリント用紙にはこの高校の部活動がずらりと、規則正しく羅列してあった。
陸上、バスケット、テニス、ソフトボール、バレー、卓球、弓道……。
本日最後のHRが終わった後で、美利は椅子を漕ぎながらその用紙を眺めていた。
結構な数があるな。そう思いながら並べられた部活動を一つ一つ黙読してゆく。
悩んでいる風にも見えたが彼女は最初から入る部活は決めていた。
バスケットボール部だ。
『カタン…』
小さく音を鳴らして椅子を机の下に片付けると、手慣れたようにカバンを背負い教室から出ていく。
その日も空は青々としており、雲一つない晴天。
学校特有のざわめきが教室中を、廊下を、学校全体を包み込んでいた午後の授業の合間。
部活動の見学が始まったのもこのざわめきを増やしている要因のひとつとなっていることだろう。
そんな慣れ親しんだざわめきの中、美利は体育会系の部活動に入ろうとしていた。
数日前のHRで貰った薄茶掛かったプリント用紙にはこの高校の部活動がずらりと、規則正しく羅列してあった。
陸上、バスケット、テニス、ソフトボール、バレー、卓球、弓道……。
本日最後のHRが終わった後で、美利は椅子を漕ぎながらその用紙を眺めていた。
結構な数があるな。そう思いながら並べられた部活動を一つ一つ黙読してゆく。
悩んでいる風にも見えたが彼女は最初から入る部活は決めていた。
バスケットボール部だ。
『カタン…』
小さく音を鳴らして椅子を机の下に片付けると、手慣れたようにカバンを背負い教室から出ていく。