屑 作 成 レ シ ピ
「好きだったよ」
「……俺は、いま、も、」
「そんな言葉信じられるわけないでしょう、」
「……ッ、」
「最低」
「……ごめ、ん」
「でもきっと、わたしも悪かったんだね」
ふたりで居ても幸せにはなれないし、
ふたりで居たらもっと最低になる、
ほら、だからもう、
「そばにいれない、理由ができたね」
「――――、」
「だからもう、それ以上こっちに来ないで」
どれくらい近くにいる?
どうだろうね、思ったよりも遠くにいるかもしれないね。
あの小さなベッド、毛布にくるまって寄り添っていたわたしたちは、
やっぱり、あの距離には戻れないみたいだ。
「―――あの日、」
お前とならうまくやっていけるんだろうな、
今ならわかるよ、
あれはセイなりの、本音だったこと。
緊張していたなんてわからなかったよ、
ちっとも多くを喋らない、セイの本音はいつもわからなかったんだ。
「わたしを選んでくれて、ありがとう」
うまくやっていけなかったから、
あの告白は、やっぱり失敗だったね。
それでも本気だったから、
わたしはセイに、動かされたんだ。
「バイバイ」