ご令嬢と学校の先生
「茉穂様。
お車の準備ができました。」
「はい、今行きます。」
一歩自分の部屋から出れば
日本トップ企業の令嬢として
振る舞わないといけない
「茉穂行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
玄関まで見送ってくれたお母さんに
手を振って、送迎の車に乗った
「茉穂様お帰りの時間は16時で
よろしかったですか?」
「はい、お願いします。」
私には高校生らしい生活は送れない
学校が終われば、お父さんが経営してる
化粧品会社の本社に行って
経営の勉強をする
お父さんの秘書の田代さんが
いろいろ教えてくれる
青春なんて私には訪れないんだろうな・・
普通に恋愛して、放課後友達と
カラオケに行ったりすることもできない
「行ってらっしゃいませ。」
「行ってきます。」