【カルマ〜青春白書】1章完結
【いい女?】あまりの不思議で不自然な会話に 思わず 突っ込んでしまった。
和也→「今はなしているのは、各部員の成績や家の事です」
山田→「??えっ?」
庄司→「あまり成績が悪くなったりしたら、部活動停止をかけたりするんです、それとご家族の方にもサッカー部として月一回、部報というのを発行してご理解いただいています」
山田は何度も言うがホントに この学校の事を知らない。
そりゃ、まだ半年、無理もない、か?
しかし、度々この二人が展開している かなりの想像越えは 山田を 斬新に驚愕させる。
山田→「あのさ、そのサッカー部の新聞是非見せて。」
そういうと これまたきちんと ファイリングされた”新聞用”ファイルが出て来た。
・・・・・!
す・すごい!
さらにまるで 女の子が書くような新聞に 山田は仰天。
それを察したかのように 庄司→「あっ、そうそう。先生、サッカー部にマネージャーいるんですよ、それ、全部マネージャー作者(笑)」
ん?マネージャー?
山田→「・・・今日はいなかった、よね・・・・」
和也→「マネージャーは二年三組の西田さんですよ。ほら、左下の写真の編集長(笑)」
庄司→「今日は風邪で学校休んでました」
二人は続ける。
庄司→「彼女はすごく頑張りやさんで、この新聞を作るときは、いつも日曜日に彼女の自宅におじゃまして作ってます」
和也→「彼女、料理が得意で月に一回、楽しみですよ」
山田→「えっ、じゃあ森さんの手料理?」
庄司→「そうですよ。ほーんと、絶品です。面倒見がよくて、優しくて、それでいて強い気持ちを持っていて、頼りになります」
山田は同じ”女”として 少し、いやかなり嫉妬してしまった。いい大学の教育学部を卒業し、勉強も休みなくしてきた。社会に出ても恥ずかしくないように 一般常識も ひたすら覚えた。茶道やマナーも 学び ”いい女”を作ってきた。
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