【カルマ〜青春白書】1章完結
【勝負師】
和也
「村山先生、
こんにちは」

村山
「おお、新城くん、
お招きありがとう。
感謝するよ」

和也
「こちらこそ、
御足労いただき
恐縮です。
メンバー表の
交換お願いします。」

律儀な”顧問”に
村山は改めて感心した。

村山
「いろいろ大変だね、
でも君は立派だよ、
たいしたもんだ」

そう伝えると、
やはり勝負を
弁えてる村山は
勝負へのオーラを
出しながら行った。

間もなく試合開始、
辺りを見渡せば、
まるで運動会のような
囲いができている程、
大層賑やかになっていた

山田
「新城くん、
なんていえばいいか
わからないけど、
とにかくがんばってね。
職員室から見てるから」

新城
「先生、相手は
全国クラスです。
厳しい試合に
なるでしょうね。
ただ、ひとつだけ
勝機があるんですよ。
朝練にヒントが
ありますから!
まぁ、最後には
笑って見せますよ」

そう、核心めいた
和也の表情は
村山と同じように
勝負師さながらだった。
和也
「いよいよだ。
みんな、勝つぞ。
いや、勝てるぞ。」

「風早〜ファイ、
(オー)
ファイ
(オー)・・・・

気合いの入った声が
風早の校舎に
地鳴のように響いた。

さあ、試合開始だ。
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