粗大ごみを拾ってしまった(恋する冥府の王・死神シリーズ2)
粗大ごみの病気・13-17ページ
<夜間救急クリニック>
何とか夜間救急外来までたどり着くと、
受付で問診票の紙を渡された。
加賀城はほとんど目を閉じている。
すぐに記入しなくては、ならないのだが・・
ミイヤは少し躊躇したが
「あの、保険証ありますか?・・
記入しなくてはならないので」
やっとのことで、
薄目を開けて加賀城は
コートのポケットから財布を出した。
「その中・・・」
二つ折の財布は、ミイヤの膝に落ちるように置かれた。
高級ブランドの本革の黒の財布。
「見ちゃっていいのですか?」
ミイヤは聞いたが、答えない、
その気力がもうないのだろう。
しかたがないので、財布を取ると
中を確認した。
1万円札が10枚ほど、キャッシュカード、免許証、
保険証は国民健康保険
名前は
<加賀城 剛士>
生年月日は
弟と同じ年だ・・7歳年下。
それにコンドームのパッケージが
入っている。
ミイヤはため息をついた。
この年齢の男子なら
<あたりまえ>か・・
気持ちを切り替えて、すぐに問診票の記入に集中した。
看護師が名前を呼んだ。
「加賀城さん?
どうぞ、1番の診察室にお入りください。」
ミイヤはふらつく加賀城の腕を
つかみ、診察室に入った。
何とか夜間救急外来までたどり着くと、
受付で問診票の紙を渡された。
加賀城はほとんど目を閉じている。
すぐに記入しなくては、ならないのだが・・
ミイヤは少し躊躇したが
「あの、保険証ありますか?・・
記入しなくてはならないので」
やっとのことで、
薄目を開けて加賀城は
コートのポケットから財布を出した。
「その中・・・」
二つ折の財布は、ミイヤの膝に落ちるように置かれた。
高級ブランドの本革の黒の財布。
「見ちゃっていいのですか?」
ミイヤは聞いたが、答えない、
その気力がもうないのだろう。
しかたがないので、財布を取ると
中を確認した。
1万円札が10枚ほど、キャッシュカード、免許証、
保険証は国民健康保険
名前は
<加賀城 剛士>
生年月日は
弟と同じ年だ・・7歳年下。
それにコンドームのパッケージが
入っている。
ミイヤはため息をついた。
この年齢の男子なら
<あたりまえ>か・・
気持ちを切り替えて、すぐに問診票の記入に集中した。
看護師が名前を呼んだ。
「加賀城さん?
どうぞ、1番の診察室にお入りください。」
ミイヤはふらつく加賀城の腕を
つかみ、診察室に入った。