粗大ごみを拾ってしまった(恋する冥府の王・死神シリーズ2)
<ミイヤの部屋・9時45分>
大森カラスがすぐに遮るように報告口調で、続けた。
「このガキは・・
上条ミイヤが中学1年の時、この弟は階段を踏みはずしてしまい・・・
頭を打って死亡です」
「ふーん・・だいぶ前の話だな・・
なのになぜ、上に行くのを拒否っているのか」
瞑王は天使を見た。
天使はため息をついて
「・・姉への執着が強くて・・・困っているのです」
弟は唇をかんでうつむいた。
「あの事故は天界に急に呼び戻されたから・・
でも、僕の事であれから姉ちゃんは、とんでもなく罪悪感を抱えて生きている。」
「姉ちゃんは自分の不注意が原因で、僕が死んだと思っている。
だから僕の未来を奪ったから・・
自分は幸せになってはいけないと思っているんだ」
瞑王はいぶかし気にカラスを見た。
「不注意とは・・一体どのような話なんだ?」
大森カラスは目玉をぐるりと動かして、検索モードに入った。
その次にしゃがれた機械的音声が響く。
「中学生の上条ミイヤは、友達から悪口言われて、イライラしていたのです。
その時に母親から
<スイミングに通っている弟を迎えに行け>って頼まれました。」
「弟がぐずぐずしていたので、口喧嘩をして、そのままミイヤが先に走りだし、
弟が追いかけようとして・・・・そこで階段から足を踏み外したという次第です」
瞑王が考え込んで言った。
「それは・・事故扱いだし・・
天界が急に呼び出したから・・仕方がないだろう」
弟は泣きそうに叫んだ。
「僕が側にいてあげないといけないんだ。
ミイヤの時間がそこから止まっている・・・死ねないし、
生きていたくもない・・と思っているから。」
「もっと別の方法を取るべきだった。
僕は、ミイヤを傷つけるつもりはなかったのに・・!」
迎えの天使は困っているように、額にしわをよせた。
「孝君は天界に上がれば、神様に昇格する予定なのです。
でも、今も拒否っていて、こちらも困っているのです。」
大森カラスがすぐに遮るように報告口調で、続けた。
「このガキは・・
上条ミイヤが中学1年の時、この弟は階段を踏みはずしてしまい・・・
頭を打って死亡です」
「ふーん・・だいぶ前の話だな・・
なのになぜ、上に行くのを拒否っているのか」
瞑王は天使を見た。
天使はため息をついて
「・・姉への執着が強くて・・・困っているのです」
弟は唇をかんでうつむいた。
「あの事故は天界に急に呼び戻されたから・・
でも、僕の事であれから姉ちゃんは、とんでもなく罪悪感を抱えて生きている。」
「姉ちゃんは自分の不注意が原因で、僕が死んだと思っている。
だから僕の未来を奪ったから・・
自分は幸せになってはいけないと思っているんだ」
瞑王はいぶかし気にカラスを見た。
「不注意とは・・一体どのような話なんだ?」
大森カラスは目玉をぐるりと動かして、検索モードに入った。
その次にしゃがれた機械的音声が響く。
「中学生の上条ミイヤは、友達から悪口言われて、イライラしていたのです。
その時に母親から
<スイミングに通っている弟を迎えに行け>って頼まれました。」
「弟がぐずぐずしていたので、口喧嘩をして、そのままミイヤが先に走りだし、
弟が追いかけようとして・・・・そこで階段から足を踏み外したという次第です」
瞑王が考え込んで言った。
「それは・・事故扱いだし・・
天界が急に呼び出したから・・仕方がないだろう」
弟は泣きそうに叫んだ。
「僕が側にいてあげないといけないんだ。
ミイヤの時間がそこから止まっている・・・死ねないし、
生きていたくもない・・と思っているから。」
「もっと別の方法を取るべきだった。
僕は、ミイヤを傷つけるつもりはなかったのに・・!」
迎えの天使は困っているように、額にしわをよせた。
「孝君は天界に上がれば、神様に昇格する予定なのです。
でも、今も拒否っていて、こちらも困っているのです。」