粗大ごみを拾ってしまった(恋する冥府の王・死神シリーズ2)
<ミイヤの部屋・リビング・10時>
「<かみじょう・たかし>と
<かがじょう・たけし>か・・・
音が似ているな」
瞑王が考え深げにうなずいた。
「ガジュマルの木がお前の依代か?」
「そんなことお前とは関係ない!」
弟は言い切った。
瞑王がたばこを取り出して、
言った。
「お前は・・
ミイヤの事が好きなのだろう?
離れたくはないのだろう?」
瞑王は楽しげにやや、皮肉交じりに男の子にむかって言った。
「だがしょせん、弟でしかない。
恋愛関係にはなれない・・・
当然、
体の関係も無理な話だ。
ああ、これは子どものお前には、
難しい話だな」
「なんなんだよ!!
お前なんか・・ぶっ殺してやる!」
弟が叫んで暴れようとしたが、
天使に抱きすくめられた。
「あなたは神様の候補生なのだから、
そんなことを言ってはいけません!!」
暴れる男の子を、手と翼で押さえながら、天使は瞑王を見た。
「瞑王様、本当にこの子には困っているのです。
何とかなりませんか?」
「天界に協力しろというのか・・
うーん・・そうだな・・
やりようはあるが」
瞑王は、目をガジュマルの木に視線を移した。
ここで、
天界に恩を売っておくのも必要だろう。
お互い様の関係だし。
「お前の言う事なんかきかない!!
神様になったら、
お前なんか地獄に落としてやる」
弟は悪態をついたが、瞑王は笑って聞いていた。
「地獄も知り合いは多いし・・
別にかまわないが・・
とにかくお前は、
ミイヤに愛されれば、それで満足するのだろう?」
瞑王が天使に向かって言った。
「こいつの姉をまず調べてみよう・・
解決策が見つかるかもしれない」
天使は暴れる男の子を、翼で抑え込みながらも、
瞑王に向かって頭を下げた。
「<かみじょう・たかし>と
<かがじょう・たけし>か・・・
音が似ているな」
瞑王が考え深げにうなずいた。
「ガジュマルの木がお前の依代か?」
「そんなことお前とは関係ない!」
弟は言い切った。
瞑王がたばこを取り出して、
言った。
「お前は・・
ミイヤの事が好きなのだろう?
離れたくはないのだろう?」
瞑王は楽しげにやや、皮肉交じりに男の子にむかって言った。
「だがしょせん、弟でしかない。
恋愛関係にはなれない・・・
当然、
体の関係も無理な話だ。
ああ、これは子どものお前には、
難しい話だな」
「なんなんだよ!!
お前なんか・・ぶっ殺してやる!」
弟が叫んで暴れようとしたが、
天使に抱きすくめられた。
「あなたは神様の候補生なのだから、
そんなことを言ってはいけません!!」
暴れる男の子を、手と翼で押さえながら、天使は瞑王を見た。
「瞑王様、本当にこの子には困っているのです。
何とかなりませんか?」
「天界に協力しろというのか・・
うーん・・そうだな・・
やりようはあるが」
瞑王は、目をガジュマルの木に視線を移した。
ここで、
天界に恩を売っておくのも必要だろう。
お互い様の関係だし。
「お前の言う事なんかきかない!!
神様になったら、
お前なんか地獄に落としてやる」
弟は悪態をついたが、瞑王は笑って聞いていた。
「地獄も知り合いは多いし・・
別にかまわないが・・
とにかくお前は、
ミイヤに愛されれば、それで満足するのだろう?」
瞑王が天使に向かって言った。
「こいつの姉をまず調べてみよう・・
解決策が見つかるかもしれない」
天使は暴れる男の子を、翼で抑え込みながらも、
瞑王に向かって頭を下げた。