粗大ごみを拾ってしまった(恋する冥府の王・死神シリーズ2)
<上条ミイヤの部屋・>
「お姉ちゃんなら、絶対安心だから」
「お姉ちゃんって?」
「あの・・・」
加賀城は
<しまった>という顔をしたが、
少し言い訳っぽく言った。
「あの時、病院で聞かれて、
めんどくさいんで、お姉ちゃんって言いました。ごめんなさい。」
「それで・・猫しばらくお願いできますか・」
「もうっ・・」
と、ミイヤは言いながら
もう子猫にメロメロになっている。
「ええと、この子の名前は?」
加賀城は満面の笑みで
「ネコ!」
その、なんとも言い難いネーミングセンスに、
ミイヤは思わず、声を出して笑ってしまった。
そして子猫の体にそっと触った。
「ネコちゃんはかわいいですねぇ・・」
子猫は
ミイヤの腕の中で安心しているのか、
目を閉じてゴロゴロ言っている。
その様子に、
加賀城は満足げな表情を浮かべた。
「今度、キャットタワー、
俺が組み立てるから置いといてくれる?」
ミイヤはうなずいた。
「んじゃ、また!」
加賀城はコートを翻し、自分の部屋ではなく、
エレベーターの方に走っていった。
ミイヤの気が変わったら困るのだろう。
逃げるのは早かった。
ミイヤは
抱いていた猫を落とさないように
気を付けながら、ドアを閉めた。
「この子に何かあれば、あの携帯に連絡すればいいか・・」
「お姉ちゃん・・か・・」
イチゴ柄のボクサーパンツが
思い出され、
ミイヤは振り払うように頭を振った。
<もう、
お姉ちゃんなんてよばれる事は
絶対ありえない・・と思っていたのに・・>
ミイヤはうずく胸を押さえた。
子猫がそっと小さな舌で、ミイヤの手をなめてくれた。
ミイヤの心がはずんだ!
そして子猫を抱きしめた。
うれしい!!かわいい!!
楽しい!!
こんな感情が、まだ自分に残っていたとは・・・
「お姉ちゃんなら、絶対安心だから」
「お姉ちゃんって?」
「あの・・・」
加賀城は
<しまった>という顔をしたが、
少し言い訳っぽく言った。
「あの時、病院で聞かれて、
めんどくさいんで、お姉ちゃんって言いました。ごめんなさい。」
「それで・・猫しばらくお願いできますか・」
「もうっ・・」
と、ミイヤは言いながら
もう子猫にメロメロになっている。
「ええと、この子の名前は?」
加賀城は満面の笑みで
「ネコ!」
その、なんとも言い難いネーミングセンスに、
ミイヤは思わず、声を出して笑ってしまった。
そして子猫の体にそっと触った。
「ネコちゃんはかわいいですねぇ・・」
子猫は
ミイヤの腕の中で安心しているのか、
目を閉じてゴロゴロ言っている。
その様子に、
加賀城は満足げな表情を浮かべた。
「今度、キャットタワー、
俺が組み立てるから置いといてくれる?」
ミイヤはうなずいた。
「んじゃ、また!」
加賀城はコートを翻し、自分の部屋ではなく、
エレベーターの方に走っていった。
ミイヤの気が変わったら困るのだろう。
逃げるのは早かった。
ミイヤは
抱いていた猫を落とさないように
気を付けながら、ドアを閉めた。
「この子に何かあれば、あの携帯に連絡すればいいか・・」
「お姉ちゃん・・か・・」
イチゴ柄のボクサーパンツが
思い出され、
ミイヤは振り払うように頭を振った。
<もう、
お姉ちゃんなんてよばれる事は
絶対ありえない・・と思っていたのに・・>
ミイヤはうずく胸を押さえた。
子猫がそっと小さな舌で、ミイヤの手をなめてくれた。
ミイヤの心がはずんだ!
そして子猫を抱きしめた。
うれしい!!かわいい!!
楽しい!!
こんな感情が、まだ自分に残っていたとは・・・