粗大ごみを拾ってしまった(恋する冥府の王・死神シリーズ2)
上条ミイヤの部屋・日曜日・10時>
日曜日の10時きっかりに、
ミイヤの部屋のドアチャイムが鳴った。
「はい」
加賀城が今日はうつむかず、
片手をあげて、インターホンのモニターに映っている。
今日は黒の細いジーンズに、
濃紺のぶかぶかのフード付きパーカー。
そして黒いリュック。
腰にはシルバーのチェーンが、
輪っかになって垂れていた。
足元は黒のスニーカー。
高校生と間違えられても
おかしくない。
ミイヤはドアを開けた。
「おはよう・・ござ・」
廊下にいた子猫は、
すでに攻撃態勢で背中の毛を逆立て、しっぽが膨らんで、
とびかかろうとしている。
「危ない!」
ミイヤはすぐに子猫を、
加賀城から遠ざけるようにすぐに抱き上げた。
「どうぞ、おはいりください」
ミイヤは猫を抱きながら、スリッパをそろえて出した。
「うん、失礼します」
加賀城は
耳を伏せて、怒りモードの猫に用心しながら、部屋に入った。
「で、どこに・・タワーを設置するか・・」
ようやく、
加賀城は猫から視線を移して、周囲を見回した。
「植物がいっぱいあるね。
まるで、植物園みたいだ」
ミイヤは紅茶を入れる手を止めて、ベランダを見た。
「ベランダの近く・・
このガジュマルの木の側の壁でどうかな。
ネコも窓の外も見たいよね」
加賀城は続けて言った。
「カーテンをうまく、調整すれば・・新聞紙ある?
組み立てすぐやるから」
そう言うと床に新聞紙を敷いて、
道具類をきちんと並べ始めた。
そして、簡単な説明書に目を通す。
加賀城は手際よく、手慣れた様子で、キャットタワーを組み立てていった。
「なんか・・上手なのね・・」
ミイヤは猫が邪魔にならないように、抱っこしながら言った。
「俺、結構、手先は器用なんだ。
うちの実家、工務店だから。
内装、壁紙とかやるし。
音楽やらなければ、設計とかやっていたかも」
日曜日の10時きっかりに、
ミイヤの部屋のドアチャイムが鳴った。
「はい」
加賀城が今日はうつむかず、
片手をあげて、インターホンのモニターに映っている。
今日は黒の細いジーンズに、
濃紺のぶかぶかのフード付きパーカー。
そして黒いリュック。
腰にはシルバーのチェーンが、
輪っかになって垂れていた。
足元は黒のスニーカー。
高校生と間違えられても
おかしくない。
ミイヤはドアを開けた。
「おはよう・・ござ・」
廊下にいた子猫は、
すでに攻撃態勢で背中の毛を逆立て、しっぽが膨らんで、
とびかかろうとしている。
「危ない!」
ミイヤはすぐに子猫を、
加賀城から遠ざけるようにすぐに抱き上げた。
「どうぞ、おはいりください」
ミイヤは猫を抱きながら、スリッパをそろえて出した。
「うん、失礼します」
加賀城は
耳を伏せて、怒りモードの猫に用心しながら、部屋に入った。
「で、どこに・・タワーを設置するか・・」
ようやく、
加賀城は猫から視線を移して、周囲を見回した。
「植物がいっぱいあるね。
まるで、植物園みたいだ」
ミイヤは紅茶を入れる手を止めて、ベランダを見た。
「ベランダの近く・・
このガジュマルの木の側の壁でどうかな。
ネコも窓の外も見たいよね」
加賀城は続けて言った。
「カーテンをうまく、調整すれば・・新聞紙ある?
組み立てすぐやるから」
そう言うと床に新聞紙を敷いて、
道具類をきちんと並べ始めた。
そして、簡単な説明書に目を通す。
加賀城は手際よく、手慣れた様子で、キャットタワーを組み立てていった。
「なんか・・上手なのね・・」
ミイヤは猫が邪魔にならないように、抱っこしながら言った。
「俺、結構、手先は器用なんだ。
うちの実家、工務店だから。
内装、壁紙とかやるし。
音楽やらなければ、設計とかやっていたかも」