粗大ごみを拾ってしまった(恋する冥府の王・死神シリーズ2)
<上条ミイヤの部屋・11時15分>
ミイヤは時計を見た。
11時過ぎだ。
「お昼、食べますか?
焼きそばくらいなら作るけど」
「御馳走になります。
俺、朝飯、まだなんで!」
加賀城は
自分の作品に満足げに見てから、
猫をみた。
子猫はミイヤの足元に小さな頭を、グリグリすり寄せていた。
「ネコちゃん危ないから、だめだよ」
リビングのテーブルに、焼きそば、
きゅうりの漬物、味噌汁をミイヤは並べた。
「いただきます」
加賀城は若いだけあって、
どんどん食べてくれる。
その様子がほほえましい。
「なんか・・こうやって作ってくれたのっておいしいね。
俺、いっつも外食ばっかりなんで」
そう言って
加賀城が白い歯を見せて笑った。
長めの前髪がうるさそうだけど
弟がいれば・・こんな感じで
きっと・・遊びにきたりするのだろう。
彼女とか連れてきたりして・・・
小さな家族がここにある。
子猫、弟と私が・・・
「また、ネコに会いにきていいですか?」
加賀城が礼儀正しく聞いた。
「あなたの猫だから・・」
ミイヤは肯定したが、猫は少しうなり否定した。
「でも・・あの、夜は塾の仕事で遅くなるから・・」
「わかった。406に明かりがついていればいいね!」
加賀城が素早く返した。
ミイヤが次に否定の言葉を言おうとするのを、封じ込めるように。
「ごちそうさまでした。それでは失礼します」
そう言うと、
加賀城はさっさと出て行った。
子猫はキャットタワーが気に入ったらしく、
楽し気に飛んだりはねたりしている。
静かだった部屋が、明るい活気に満ちている。
ミイヤは少し戸惑いを感じながらも、
子猫を見ながら、幸せに浸っていた。
ミイヤは時計を見た。
11時過ぎだ。
「お昼、食べますか?
焼きそばくらいなら作るけど」
「御馳走になります。
俺、朝飯、まだなんで!」
加賀城は
自分の作品に満足げに見てから、
猫をみた。
子猫はミイヤの足元に小さな頭を、グリグリすり寄せていた。
「ネコちゃん危ないから、だめだよ」
リビングのテーブルに、焼きそば、
きゅうりの漬物、味噌汁をミイヤは並べた。
「いただきます」
加賀城は若いだけあって、
どんどん食べてくれる。
その様子がほほえましい。
「なんか・・こうやって作ってくれたのっておいしいね。
俺、いっつも外食ばっかりなんで」
そう言って
加賀城が白い歯を見せて笑った。
長めの前髪がうるさそうだけど
弟がいれば・・こんな感じで
きっと・・遊びにきたりするのだろう。
彼女とか連れてきたりして・・・
小さな家族がここにある。
子猫、弟と私が・・・
「また、ネコに会いにきていいですか?」
加賀城が礼儀正しく聞いた。
「あなたの猫だから・・」
ミイヤは肯定したが、猫は少しうなり否定した。
「でも・・あの、夜は塾の仕事で遅くなるから・・」
「わかった。406に明かりがついていればいいね!」
加賀城が素早く返した。
ミイヤが次に否定の言葉を言おうとするのを、封じ込めるように。
「ごちそうさまでした。それでは失礼します」
そう言うと、
加賀城はさっさと出て行った。
子猫はキャットタワーが気に入ったらしく、
楽し気に飛んだりはねたりしている。
静かだった部屋が、明るい活気に満ちている。
ミイヤは少し戸惑いを感じながらも、
子猫を見ながら、幸せに浸っていた。