粗大ごみを拾ってしまった(恋する冥府の王・死神シリーズ2)
<カラオケ大会プラン>

ミイヤの部屋のリビングに、
加賀城と大森が並んで座った。

「説明をお願いします」
大森がすぐに口を開いた。

「神社の駐車場ですか・・狭いですね」

大森はミイヤの説明を聞いて、言った。
ミイヤは慌てた。

「あの、そんな予算がないので、
子どもとかお年寄りが、楽しめる程度で・・」

加賀城が机を指でコツコツ叩いて

「俺、カラオケ出たいな・・
大森、そうだ、
俺のそっくりさん芸人呼べば?

それでサプライズで、俺が出るとか・・」

「社長が出るとなると・・
もっと大きい敷地にしないと・・
ダメです」

「あの・・予算が・・」

ミイヤが口を挟んだが、無視されてしまった。

大森は加賀城に向かって

「そうですね。
会場を盛り上げるのなら、
司会者と、お笑い担当を用意しましょう」

加賀城が、焦りを隠せないミイヤに言った。

「大丈夫。
うちの事務所でやるから、
猫も預かってもらってるし・・
費用は心配しないで」

「あの・・でも・・」
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