粗大ごみを拾ってしまった(恋する冥府の王・死神シリーズ2)
<花火大会・19時>
しばらくしてミイヤの嗚咽が収まってきた。
「ごめん・・なさい。
取り乱して・・」
ミイヤが赤く泣きはらした目で、
加賀城を見上げた。
加賀城が目を細めた。
「んじゃ・・キスして・・」
「え・・でも・・」
ミイヤの戸惑いをまったく無視して、
加賀城がミイヤのあごに手をかけた。
その唇が触れたが、ミイヤは少し顔をずらしてしまった。
「へたくそ・・でも・・
それが、かわいい・・」
そう言って、強く抱きしめた。
「もう一回・・」
加賀城は目を閉じてささやき、
ミイヤの頬に手を当てた。
今度は動かすことはさせない・・
許さないという意思表示だった。
ゆっくりと加賀城の唇がミイヤに重なった。
舌が触れ、
絡み合うたびに、
お互いの魂が求めあい
共鳴するように感じ合えた。
唇が離れ、ミイヤは大きく息を吸ってうつむいた。
泣いてボロボロで・・
赤くなって、
ものすごく変な顔をしているだろうし・・
でもこんな風に抱きしめられるって・・
なんて癒されて
・・・安心できるのだろう
この人の優しさに、溺れてしまいそうだ・・・
子どものようにすがってしまう・・・
また、花火が上がり、
これでもう終わりなのだろう、
多くの人の歓声があがる。
その時、
ミイヤが戸惑いながらも、口を開いた。
「加賀城さん・・
今度の日曜日が、弟の月命日なの・・
一緒にお墓詣り行きます?」
加賀城は微笑んだ。
「いいよ、俺が車出すから・・
初デートが墓参りとは・・・
なかなかいいね」
俺にふさわしい・・
死者が喜んで出迎えてくれるだろう。
俺たち二人を祝福するだろう
そして、
加賀城は少し考えてから言った。
「あと、加賀城さんじゃなくて・・二人の時は、リオンと呼んで・・・」
リオン・・
俺がずっと昔・・・
何も知らない無垢な魂の頃・・
天界で呼ばれていた名前だ・・・
ミイヤは小さくうなずいた。
加賀城は満足げに微笑んだ。
「もう一回しよ」
ミイヤは言葉がでないまま、
加賀城のキスを受け入れてしまった。
しばらくしてミイヤの嗚咽が収まってきた。
「ごめん・・なさい。
取り乱して・・」
ミイヤが赤く泣きはらした目で、
加賀城を見上げた。
加賀城が目を細めた。
「んじゃ・・キスして・・」
「え・・でも・・」
ミイヤの戸惑いをまったく無視して、
加賀城がミイヤのあごに手をかけた。
その唇が触れたが、ミイヤは少し顔をずらしてしまった。
「へたくそ・・でも・・
それが、かわいい・・」
そう言って、強く抱きしめた。
「もう一回・・」
加賀城は目を閉じてささやき、
ミイヤの頬に手を当てた。
今度は動かすことはさせない・・
許さないという意思表示だった。
ゆっくりと加賀城の唇がミイヤに重なった。
舌が触れ、
絡み合うたびに、
お互いの魂が求めあい
共鳴するように感じ合えた。
唇が離れ、ミイヤは大きく息を吸ってうつむいた。
泣いてボロボロで・・
赤くなって、
ものすごく変な顔をしているだろうし・・
でもこんな風に抱きしめられるって・・
なんて癒されて
・・・安心できるのだろう
この人の優しさに、溺れてしまいそうだ・・・
子どものようにすがってしまう・・・
また、花火が上がり、
これでもう終わりなのだろう、
多くの人の歓声があがる。
その時、
ミイヤが戸惑いながらも、口を開いた。
「加賀城さん・・
今度の日曜日が、弟の月命日なの・・
一緒にお墓詣り行きます?」
加賀城は微笑んだ。
「いいよ、俺が車出すから・・
初デートが墓参りとは・・・
なかなかいいね」
俺にふさわしい・・
死者が喜んで出迎えてくれるだろう。
俺たち二人を祝福するだろう
そして、
加賀城は少し考えてから言った。
「あと、加賀城さんじゃなくて・・二人の時は、リオンと呼んで・・・」
リオン・・
俺がずっと昔・・・
何も知らない無垢な魂の頃・・
天界で呼ばれていた名前だ・・・
ミイヤは小さくうなずいた。
加賀城は満足げに微笑んだ。
「もう一回しよ」
ミイヤは言葉がでないまま、
加賀城のキスを受け入れてしまった。