粗大ごみを拾ってしまった(恋する冥府の王・死神シリーズ2)
粗大ごみの戦略と座敷童・54-56ページ
<上条ミイヤのマンション・リビング・19時30分>
「はぁーーーー」
それぞれが同時にため息ならぬ、
大きく息を吐いた。
テレビの前のソファーに
天使、弟、大森が三人、並んで座っている。
大森は、リモコンで、テレビモニター画面の電源を切った。
そして弟に言った。
「お前の負けだ・・・
あの濃厚ラブラブキスシーンを見ただろう?」
弟は歯をくいしばり、拳を握って、涙をポトポト膝に落としている。
「なんで、あんな変態野郎に・・
姉ちゃんが落ちるんだ・・
悔しい!!」
大森はリモコンの先端で、
うなだれている弟の頭を、軽くつつきながら
「そもそも、瞑王様と女の取り合いをしても、
お前が負けるのは当たり前だ。
瞑王様の計らいで、猫とはいえ、
お前も姉ちゃんに、かわいがってもらったのだろう。
さっさと天界に上がれ」
弟は顔を上げ、大森をにらみつけた。
「やだ!!ふたりの邪魔をしてやる!!」
大森と天使はお互い<あきれた>というように顔を見合わせた。
「それではプランBに変更だ」
大森がせき払いをして、仕切り直しをするように言った。
「<だめならプランBでいけ>と、瞑王様に指示されている」
「なんだ?それは?」
弟は大森をいぶかし気に見上げた。
「超法規的・・特別措置だ。
お前はミイヤの子どもとして生まれ変わる・・・
子どもとして現世を生きる」
大森の言葉に、弟は感心したように声をあげた。
「ほぇー・・」
天使が続けた。
「そこで天寿を全うしたら、
天界にあがるのです。
約束できますか?」
弟は喜びに目を輝かせた。
「はぁーーーー」
それぞれが同時にため息ならぬ、
大きく息を吐いた。
テレビの前のソファーに
天使、弟、大森が三人、並んで座っている。
大森は、リモコンで、テレビモニター画面の電源を切った。
そして弟に言った。
「お前の負けだ・・・
あの濃厚ラブラブキスシーンを見ただろう?」
弟は歯をくいしばり、拳を握って、涙をポトポト膝に落としている。
「なんで、あんな変態野郎に・・
姉ちゃんが落ちるんだ・・
悔しい!!」
大森はリモコンの先端で、
うなだれている弟の頭を、軽くつつきながら
「そもそも、瞑王様と女の取り合いをしても、
お前が負けるのは当たり前だ。
瞑王様の計らいで、猫とはいえ、
お前も姉ちゃんに、かわいがってもらったのだろう。
さっさと天界に上がれ」
弟は顔を上げ、大森をにらみつけた。
「やだ!!ふたりの邪魔をしてやる!!」
大森と天使はお互い<あきれた>というように顔を見合わせた。
「それではプランBに変更だ」
大森がせき払いをして、仕切り直しをするように言った。
「<だめならプランBでいけ>と、瞑王様に指示されている」
「なんだ?それは?」
弟は大森をいぶかし気に見上げた。
「超法規的・・特別措置だ。
お前はミイヤの子どもとして生まれ変わる・・・
子どもとして現世を生きる」
大森の言葉に、弟は感心したように声をあげた。
「ほぇー・・」
天使が続けた。
「そこで天寿を全うしたら、
天界にあがるのです。
約束できますか?」
弟は喜びに目を輝かせた。