粗大ごみを拾ってしまった(番外編その1) 大森カラスの憂鬱
<冥府の王宮・大森の執務室・20時>

体の疼き(うずき)・・・
それを解消するためには・・・

瞑王が大森の目にそっと手を当て、目隠しをした。

その手はひんやりと冷たく心地よい。

そして、唇が触れた感覚があったが・・・
「・・・??」
「続きはミイヤとしよっと!」

突然、瞑王の姿が消えた。

「あああああ・・・」

大森はうめきながら立ち上がり、
引きちぎるようにネクタイをはずした。

あの上司はもてあそぶのだ。

俺の事を期待させて・・わかっていて・・
もう・・仕事なんかできない!

「休み取りますよ!!
取ればいいんでしょっ!」

大森はカラスの姿になり、冥府の歓楽街を目指して飛んで行った。
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