君に出会えて良かった
学校に着いた私は、2ー3へ早足で向かった。
教室の扉を開けると中学校から一緒で親友の鈴本麗奈、通称レイちゃんが小走りで私の元へやって来た。

「桃寧おはよー。今日も、イケメン幼なじみ先輩(永都)と別々にきたの?もったいなー」
整った顔から、思いがけない言葉が出るのはもうなれた。レイちゃんも言った通り、実は毎日永都とは別々に学校に入る。理由は、ドラマとかでよく見る女の醜いいじめから私を守るためと永都の優しさからそうなった。あ、もちろんレイちゃんは、事情を承知の上

「もう!秘密だっていったじゃん!誰かに聞かれでもしたらどうするの!!」
6月で湿気が凄いのにサラサラがみがなびくれいちゃん。嬉しそうに笑うレイちゃんが可愛くて、こっちまでうれしかった。

「桃寧!そう言えば今日3年生に転校生が来るらしいよー、噂によっと美人だとか!」
のちのち、この美人な転校生が私たちの当たり前を崩してしまうなんてこの時はまだ、知るはずがなかった。
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