I broke my fam...
ゆうちゃんの家に着くと、お父さんがいた。
ゆうちゃんのパパは消防士だ。
あたしを見てすぐに止血処理をして、家まで送ってくれた。


幸い、家には母親が帰ってきていて、すぐに病院に連れていかれた。


血は、下唇の内側がパックリ割れていた。
ターザンの折り返し地点で手を離してしまい、顔面から落ちたらしい。
その時に上の歯が思い切り刺さったようだ。


その場ですぐ、麻酔をしてもらい8針縫った。


痛みは全然無かった。
麻酔も少しチクッとしたくらいで。


処置室には父親が居たらしいが覚えていない。


その後、1週間くらい学校を休んだ。
その間もしぃちゃんはお母さんと毎日、おやつやら色々持って家に来て謝ってくれた。


もう大丈夫だよって言っても来てくれて、今でも仲良しで居るのはそのお陰かもしれない。


ゆうちゃんは、車の中血だらけだったんだから〜!って笑い飛ばしてくれた。

しばらくおかゆ生活が続いたけれど、それも楽しかったし、
学校に自分だけ給食じゃなくて細巻きを持って行けたのも優越感があった。


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