君の笑顔が見たくて〜僕たちの夏の恋物語〜
昨日は遅くまで本を読んでいたから
目を擦りながら
私は、図書室へ向かった。

ゆうきくんは、席替えをしたのかな・・・?


私は、窓から遠い壁側の
新しい特等席に座った。


ゆうきくんは、
席替えをして、私から見えないとこにいて欲しい気もちと、


見えるとこにいて欲しい気持ちが、


入り乱れた。



そうだ…


2の1結城唯さん。


ゆうきくんなら・・・もしかしたら
ゆいしろさんのこと・・・知ってるかな?


ゆうきくんに聞いてみよう・・・かな?


別に・・・話したいわけじゃないけど、

ゆいしろさんの事を、私は知りたいだけなんだから。

ゆいしろさんは・・・2年だし。


言い訳を考えながら


うぅん!違う!言い訳なんかじゃない!


私は首を小刻みに振りながら


ほんとに、聞ける人がゆうきくんしか居ないから・・・。

仕方ないんだから。


ブツブツ独り言を言いながら、


…ゆうきくんと会うきっかけを


探している私に…気が付いた。



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