君の笑顔が見たくて〜僕たちの夏の恋物語〜
保健室には、
保健の宮野先生がいた。


宮野先生は40代後半位の女性で、
何校か掛け持ちをしているから
学校にいる日と、いない日がある。


優しくて、大好きな先生の一人。


「あら?お久しぶりね」

そうゆうやいなや、すぐ
パソコンに目をやり、何かを打ち込んで
大変そう。


先生が私を見て【普通】に話しかけてくる。

宮野先生は、老若男女変わらず
誰にも同じ対応で、何処か安堵できる。


普通…これが案外心地よくて、嬉しくなる。

私の存在が特別じゃない…私の居場所。


「うん、久しぶりです」

パソコンを打ちながら
「何かあったの?」
と、聞いてきた。

「うーん…。特に何も…。
小林先生が保健室で待ってて。って」


手を止めてチラッと私を見て

「あら。…そう??」

そうゆうと、ニコッと笑って、


「あぁ〜疲れた、パソコンは
年寄りの私にはきつい…」

先生は、
目を開けたり閉じたり
目尻を握ったりして、眼の疲れをとっていた。
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