君の笑顔が見たくて〜僕たちの夏の恋物語〜
私は…身体が動かなかった。


バスケ部メンバーが彼を見て


嬉しそうに、抱きついたり、頭をクシャクシャしたり

彼は、皆んなに愛されてる。


顔をくしゃくしゃにして、頬にはシワを寄せ


彼は、精一杯の笑顔で


皆んなに答えていた。


私は…ただ…ただ…。


彼に会えた事を素直に嬉しくて


無事にいてくれる彼を愛おしいくさえおもえ、


大きく心臓をバクバク音を鳴らしながら。


ただ…ただ…立ち尽くした。


彼と、バスケ部の人達のじゃれあう姿を
見つめながら。
< 30 / 53 >

この作品をシェア

pagetop