君の笑顔が見たくて〜僕たちの夏の恋物語〜
私は、下駄箱の前にあるローカで、

両手で膝を抱え込むようにして

3角座りをしながら、顔を膝に当てて、
少し居眠りをしてしまっていた。

「天宮さん・・・」


優しく静かなもの言いで、そっと誰かが
話しかけてきた。


・・・だれ?半分寝ぼけながら
顔を上げた。


ボーっとして、ぼやけて見える先には・・・


優しい顔をして、私を見ている・・・


それは・・・


ゆうきくん。


「こんなとこで寝て笑。大丈夫?」

やっぱり、優しい。

自分のことより、私を心配してくれる。


今、ここに彼がいる。


夢を見てるかもしれないって思うくらい。


えっ?夢かも・・・?


私は、自分のほっぺたをつねってみた。


「痛っ!」


ゆっ・・・夢じゃない!


私は・・・目をパチクリパチクリして


彼を見た。


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