君の笑顔が見たくて〜僕たちの夏の恋物語〜
「・・・色々お世話に・・・って!何?」

彼女は少し強い口調で話した。


―――・・・・・・。


私は、頭の中がごちゃごちゃして
自分でも、訳が分からないのだから
返事なんて・・・出来ないし
答えれない・・・。


「黙ってないで・・・。私をバカにしてんの?」


―――・・・バカになんか・・・してない。


そう言いたいのに・・・言葉を飲み込んだ。


「はぁ〜・・・。もういいわ。
彼女では、ないんだってわかったから。
今日の花火大会・・・なんだけど。
彼女でもなくて、
バスケ部には関係ない部外者で、
・・・。誘われたから行くとか・・・無いよね?」


―――・・・・・・あっ・・・聞いてたの??かな?
・・・


「・・・私は・・・」

そうゆうといなや、
言葉をさえぎるかのように


「ねぇ・・・。せっかくだし・・・
今日は、私と一緒に行かない?
天宮さんと仲良くなりたいなぁ〜」


―――仲良くなりたい?・・・
そんなの・・・嘘に決まってる。


「・・・ねっ!お願い!!
ゆうきに振られて・・・私・・・嫌な子になっていくの・・・。天宮さんには、素直にはなせちゃう。不思議」


―――・・・?私には素直に・・・なれる?。・・・不思議?って・・・
その気持ちは・・・私がゆうきくんに思った気持ちと同じ。・・・・・・。


なんでも。ゆうきくんと繋げてしまう
私は・・・。

自分で思う以上に・・・・・・
ゆうきくんが・・・好き・・・なのかもしれない。

ゆうきくんに振られて・・・。寂しかったのかな?


「・・・そうだね。
今日・・・一緒に花火・・・に」


そう返事すると、ニコッと笑いながら


「ありがとう〜じゃぁ。LINE交換しない?」


そうゆうやいなや、私の携帯を手にし
LINEを、交換しだした。


「・・・なんか、強引になってごめんなさい。
今日、楽しみ〜。ねぇ、天宮さん」


「・・・うん」

小さく頷いた。


先輩だけど・・・これって、友達・・・なのかな?


「20時にこの先の公園ねっ」


「・・・あっ・・・。そこは・・・。ごめんなさい。
時間を、少しずらして欲しいです」


「・・・なんで?」


「・・・あの・・・。私、時間に間に合うかわからない・・・ので。20時半とかはどうですか?」


「あぁー。20時から花火だし
初めから最後まで見たい・・・なぁ〜



―――・・・花火は確か・・・21時まで・・・。
せっかくだし・・・そうだよね。


私は、戸惑いながら
うん。と返事をした。


「じゃぁ20時に。約束ね!じゃ後でね」


手を振りながら、彼女は何処かえ行ってしまった。


「・・・ゆうきくんに、早めに連絡しとかなきゃ。わかってくれるよね・・・」







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